広告運用者のスキルレベル判別表

2016年05月14日

思いつきで広告運用者のスキルレベル判別表を作成してみました。
作者が中級者未満である自覚があるので、中級者以上の項目は想像でしかないです。
また、運用者のスキルはこんなもので測れるものではないと思います。
開発者のスキルチェック表というサイトを見て、ああこんなのあったら良いなあと思いまして
たたき台にでもなればいいなと思っている次第です。

■レベル1(なにもしらないひと)
web広告と聞いてもピンと来ない。
リスティング広告という言葉は聞いたことがある。
管理画面を見たことがない。そもそも管理画面ってなんの?
google、yahooを検索の会社と思っている。

ありがちな発言:

■レベル2(初学者)
PPC広告という概念が分かる。
管理画面を見たことがある。
管理画面からキャンペーン設定や広告登録をしたことがある。
CPAが何かを説明できる。
CPO、CPIとは何か説明できない。
・エクセルスキル
VLOOKUP、SUMIF、COUNTIF等の関数を、ググればほぼ意のままに組むことができる。
ピボットテーブルを使える。
グラフを作成できる。二軸グラフも作れる。
クイックアクセスツールバーを自分でカスタマイズしている。
行・列の削除やシート間の移動など、その他にもショートカットキーを複数活用している。
・パワーポイントスキル
PPTで顧客向けの資料作成をした経験がある。
デザインフォーマットを作成して全ページ適用したり、図や写真を挿入したり、ページ番号を付けたりすることができる。
実際に管理画面を触って広告運用をしたことがある。
グーグルのディスプレイ広告配信手法を少なくとも5つ以上言える。
ヤフーディスプレイ広告において、広告掲載方式とターゲティング設定の違いが普通に分かる。

■レベル3(ノーマル。基礎的な知識があり、一人で案件を担当できる段階)
顧客から指示されたKPI(目標CPA等)に対して疑問を持つことはあるものの、
適正なKPIを導き出してこちらから提案するようなことはできないし、しない。
なぜ(運用型)広告を実施するのかを聞かれたときに、明確な回答ができる。
顧客目線で考えて、web広告以外の施策についても検討するという選択肢を持っている。
ピボットテーブルを使って曜日別×時間帯別のクロス集計レポートを普通に作成できる。
Googleアナリティクスを用いてwebサイトを分析し、それなりに改善提案ができる。
複数キャンペーンや広告グループに同一広告文が跨って登録されているとき、
その広告文の総計CTRやCVRを3分以内に出せる。
マッチタイプの違いを理解しており、それぞれの役割に応じて理にかなった設定ができる。
部分一致キーワードが意図しないクエリを引き当てないように意識したアカウント構成が作成できる。
意図しない検索クエリを多分に含んだ部分一致キーワードが多く含まれるアカウントのキーワードレポートに
殆ど意味がないことを理解している。
広告ランクとは何かを顧客に説明できる。
バルクシートを用いてキーワードや広告文をまとめてアップロードした経験がある。
グーグル/ヤフーキャンペーンエディターを普通に使える。
エディターで編集できる項目とそうでないものをおおまかに把握している。
(エディターで編集できない項目を2つ以上言える。)
100万円以上の案件を3ヶ月以上運用した経験がある。
複数媒体に出稿する際に計測上問題のないパラメータの設定ルールを自分で決めて提案できる。
グーグルorヤフータグマネージャでCVタグやリマケタグを設定できる。したことがある。
タグマネや各種直タグの設置箇所をそらで言える。
アドビタグマネージャの存在を知っている。
ADEBiSとは何か、それを利用するメリットは何かを説明できる。
動的リマーケティングが有効な場合とそうでない場合をそれぞれ説明できる。
広告グループの定義(概念)を理解し、理にかなったキャンペーン構成を作れる。
ラベルを活用した効率的なアカウント管理の成功体験がある。
サイト階層とリーセンシーを組み合わせた配信をするためのターゲットリストを作成できる。
アナリティクスのデータと連動したリマケリストを作成したことがある。
はじめからリマケリストのセグメントを細かく分け過ぎることのデメリットを説明できる。
アフィリエイト広告の成果と比較して、適正な予算配分を提案できる。
コンバージョンオプティマイザーを活用した上での成功体験がある。
インプレッションシェアの意味を理解し、機会損失を防ぐ施策を打てる。
GDNコンテンツターゲット設定時に意図しない掲載面に広告が出ていないかどうかチェックする必要があることを理解している。
adwords管理画面「一括処理」の各機能を利用したことがある。
DSPやアドネットワークを運用したことがある。
DSP、アドネットワーク、SSPの名前をそれぞれ2つ以上言える。
SSPとは何かを説明できる。
顧客に話すことのできるFB広告の成功体験を持っている。
各種統計データなどを踏まえて、FB広告の利点を簡潔に説明できる。
twitter広告の出稿フローが分かる。
キャンペーンや広告グループの名付けルールによる管理効率の差異を理解している。
広告カスタマイザ等を活用して動的に広告文を変更する方法を知っている。
adwords管理画面で電話番号表示オプションのCV列に表示される数値の意味を把握している。
adwordsで広告タイトル(青文字部分)を15文字以上表示させる方法を知っている。
状況に応じてフリークエンシーキャップを設定している。
YDNでは地域ターゲティングを設定していない場合に地域別レポートが出力されないことを知っている。
トラッキングテンプレートやカスタムパラメータを使用したことがなく、その機能で何ができるのかを把握していない。
広告施策を考える際に各種統計データも活用する。
日本の広告費等の様々な統計データを基に、マクロな視点からも業界動向を捉えている。 
商標用語の使用制限について、商標権の確認から申し立て等の手続きのフローを把握している。
デフォルトでGDNのアプリ掲載面除外設定を入れている。

■レベル4(中級者)
正しいKPI設計を行うことができる。それを顧客に対して筋道を立てて説明できる。
必要に応じて○○を適切に利用できる。
線形アトリビューション、○○アトリビューションという用語の意味を顧客に説明でき、
実際に現場で応用して改善策を提案できる。
500万円以上の案件を半年以上運用した経験がある。
1案件で4媒体以上を同時に運用し、各媒体からの流入状況を分析した経験がある。
Rを用いて分析をすることができる。
BIツールとは何か、それを使用するメリットも説明できる。
顧客の所有するデータに合わせたデータフィード仕様の設計から構築・運用までを行える。
データフィードを用いたシステマティック?な広告運用を行い、成果を上げた経験がある。
毎日チェックしている○○サイトが3つ以上ある。
自分なりのアウトプット方法があり、考えをまとめている何かが存在する。
顧客から指名で運用を任されたことがある。
adwordsscriptを活用して、本来の管理画面の機能にはない編集(一括編集や自動編集等)を行うことができる。
アラート等を活用して、アカウントに異変が起きたときにすぐに対処できるようにしている。
かんたんなHTML/CSSの知識を持ち、FTP情報があればサイト修正等の編集も行える。
媒体管理画面に対して(媒体社、運用者、広告主、エンドユーザーそれぞれの目線で考えて)、
こういう機能があったらいいのにと具体的に提言したくなることがよくある。
T型マーケターとして

■レベル5(上級者)
Googleアナリティクス、SiteCatalyst、○○など各種分析ツールの違いを説明でき、
状況に応じたベストな提案ができる。
運用型広告代理という仕事内容についての明確な考え方を持っている。公的媒体にそれをアウトプットしている。
自分の中で確立したアトリビューション分析手法がある。
adwordsやyahooで試したことのない機能がほぼない。
本を出せるほど質・量とも充実したアウトプットを繰り返しているか、実際に本を出版している。